2013年9月8日日曜日

銀杏の隠れ蓑・・・・・コムクドリ

 早いもので、私が消化器系の疾患で一回目の長期入院をしてから10年以上の時が流れてしまいました。
 入院が長引くということで、病棟の婦長さんが気を利かせてくれ、ベッドを一番窓に近い場所にしてくれました。窓に近いことは外の景色が見えるという利点だけでなく、時折訪れる小鳥たちの声を私に届けてくれました。
 もちろん病院の周囲は探鳥地ではありませんから、特別珍しい鳥が見られることはありません。それでもワクワクさせてくれる鳥の訪問はいくつかあったように記憶しています。コムクドリもそんな鳥のひとつでした。
 彼らは決まって夕方群れで現れ、ひとしきり休息した後、何処かへと去って行きました。彼らについて、ひとつ感心したことは、休息の場所に銀杏の樹を選ぶということです。観察する私からすれば残念なことですが、一旦銀杏の枝の間に潜りこむと、銀杏の葉は彼らを巧みに隠してしまいます。
 彼らが銀杏の樹を休息の場に選ぶのは、彼らの知恵だったのか、ただ偶然そこにあったからだったのか、本当のところは分かりません。(西区 柳場 稔)


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